フェルナンデス社は1969年の創業で東京新宿区にあって、設立当初は斉藤楽器という社名で、クラシックギターを主力とした楽器製造と楽器卸売業を兼ねていました。フェルナンデス社の時代になると、ギター作家の長末春高氏が製作責任者となって、ヤマハと同名のグランドコンサートシリーズ(GCシリーズ)である、フェルナンデスGCシリーズを発売し主力商品に成長させました。 GCシリーズは、GC-10番からGC-150番までのグレードがあり、最初は長末氏の関わったオリジナルの初期の長方形横ラベル品から始まり、1975年頃からは後期の菱形ラベル品である、タカミネ、スズキバイオリンなどへ委託製造が進みました。 出品のギターは1970年の製作で初期の長方形横ラベルGC-25です。約50年前に販売されたフェルナンデスのGC-25は、厳選された材料を使っています。トップは杢目の詰まったシダー単板、サイドとバックは柾目の美しいローズウッド、ネックは硬いマホガニー、指板は漆黒のローズウッド、ブリッジは柾目のローズウッドのようです。年月を経過してシダー単板とローズウッドの音響効果で小気味良く暖かみのあるサウンドが響きます。また、軽くて使いやすく持ち運びや使い勝手の良いギターです。 ただ、半世紀以上が経過し経年によるキズや打痕、表面のヒビがあり、前のオーナーが塗装修繕したのをそのまま使っていました。また、試奏用の弦を張っていますのですぐに試奏していただけます。 ギター愛好家の皆さまには、今では珍しく見かける事が少なくなった、初期のフェルナンデスGC-25ビンテージギターをどうぞよろしくお願いします。 全長：100.5センチ 弦長：65センチ 弦高：約3.8ミリ 12フレット1弦 　　　約4.2ミリ 6弦 ナット幅：約5.1センチ ボディ厚：約10.3センチ　 プチプチを巻いて段ボールで補強して梱包します。安全にお届けします