ファーバーカステルの前身であるA.W.ファーバーの繰り出し式ペンシルです。 画像のようにエボナイト製であり、古い規格である1.18ｍｍ芯に対応しております。 尻軸を回して芯を出すタイプです。 刻印と文字の形状から鑑みるに1920年代前後の品かと思われます。 万年筆ベースの知識ですのでペンシルについてはもう少し古いものかもしれませんが多少の誤差はご容赦ください。 ＜品物について＞ 家に保管されていたものであり、引き継いだコレクションのうちの一本です。 この手のペンシルは普段使いすることもあまり無いため万年筆やインクに換えさせて頂ければと思います。 ＜状態＞ 状態としては使用感と経年があります。 画像4、5、6、10枚目のような傷があります。 エボナイト特有の経年による変色が見受けられます。 国内万年筆のような漆塗りでは無いのでエボナイトの変色は免れないものの画像9枚目を見る限り悪くは無い保存状態かと。 胴軸部分は小傷はあれど比較的綺麗な印象です。 動作自体は比較的スムーズで尻軸も問題無く動きます。 金口も芯を留めており使用出来そうです。 ＜特徴など＞ A.W.ファーバーのペンシルです。 言わずと知れた文具メーカーであるファーバーカステルの前身であり、騎士のロゴより以前の天秤のロゴですので1930年以前の品であることは確かかと。 ファーバーさんがカステル伯爵になる前後のものはファーバーカステルの名を大々的には使っていないのでまだA.W. FABERの刻印となっております。 こちらの品をお求めの方にわざわざ説明するようなことでもないかもしれませんが、、、 モンブランなどと同じくファーバーカステルはファーバーカステルというブランド品なのであって、特に近年の一部のペンは実用向けなのか何とも疑問ではあります(^^;) 個人的には文具メーカーであった頃の方が好みですが大衆向けの実用品もあるので品質が良い品があるのも確かです。 こちらの品はエボナイトペンということで最近のブランドに走ったフラッグシップモデルよりは浪漫があってよろしいかと。 ＜最後に＞ コレクション用として、浪漫ある実用品などいかがでしょうか？ …