その端正な楷書をはじめ、現在でも絶大な人気を誇る 松本芳翠書の『三體法書 玄霊帖』です。 表題と画像のように、楷行草の三体で書かれています。 一冊で三体のお手本になる貴重なお品です。 巻末に活字で釈文と書作のコツの記載があります。 初版が終戦直後の昭和24年（1949年）ですが、 出品は初版から程ない昭和29年（1963年）に 駸々堂（しんしんどう）から 発行されたもので、糸綴じの和本の体裁です。 終戦から10年未満のまだ物資の乏しい折から、 かつてのわら半紙のような、また仙花紙と呼ばれたような、 用紙にくずの混ざりものがあるような、 今となっては大変珍しい紙を用いています。 ヤフオクではかつて1万数千円の価格がついたこともある 貴重品で、 現状で当方が探した限り各種古書店サイトで一点も 出品がないお品です。 少しの傷みがありますため、 この書ではお安く出品いたします。 氏のファンの方に、ぜひどうぞ。 注意事項 上記や画像のように、昭和29年（1963年）発行で、 既に70年以上も経年があるお品です。 表紙や題箋の縁の傷みがあります（画像）。 また、もとの紙質がやけやすい用紙で、 ヤケが強めにあります（画像）。 ただ、本文面はヤケ以外は綺麗で、むしろ元が この用紙で70年の経年を考慮すると、 むしろ残っている方が奇跡的ともいえるお品と思います。