●江戸明治和本●蚕養教諭集 【判型】半紙本1冊。縦230粍。 【作者】不明。 【年代等】安政6年12月刊。［京都カ］蚕養所蔵板。［京都］俵屋利左衛門ほか売出。 【備考】分類「往来物・蚕業」。刊記欠。板元等は別本の刊記による。『蚕養教諭集』は、日本における養蚕業の由来から始まり、蚕種の育て方、養蚕道具など養蚕業のあらましから、製糸・綿紡績にいたるまでの工程や心得を多くの図解を添えて解説した入門書。「桑樹を作り益ある事」「蚕種子見様の事」「蚕種毒忌、同貯様之事」「種子を寒水に漬る事」「養蚕諸道具之事」「蚕生れ出る時心得の事」「蚕生れ出る時心得の事」「最初椹（フナベ）を以て蚕掃落仕法の事」「蚕に大小出来ざる心得の事」「蚕獅子の居起手入れの事」「繭を作らす仕様之事」「絲取様の事」「真綿仕立様の事」の12項について説明する。また、本文の所々に「種を見分る図」「卵の形・繭より蛾出る図」「蛾の雌雄撰分る図」「蚕だね貯（タバ）ひ置図」「種を寒水に漬る図」「蚕諸道具図」「椹を手にて揉やわらぐ図」「生れし蚕を箸にて落す図」「丹波・丹後・但馬蚕棚の立様薦かゆる図」「桑をとる図」「桑こしらへる図」「但馬・丹波・丹後蚕棚の図」「蚕黒子のとき居尻とりかゆる図」「江州流釣棚の図」「蚕網の図」「丹波・丹後・但馬薪（オトロ）を束る図」「丹波・丹後・但馬薪やとひの図」「江州流藁苞（ワラヅト）に蚕を入、まゆ作らす図」「丹波・丹後・但馬糸とる図」「繅車（オオガ）にて糸繰る図」「糸すがぬる図」「真綿をかけ平立る図など数多くの挿絵を掲げる。 ★原装・題簽付・状態概ね良好。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格（初出品時の相場です）：某古書店で、原装本が、2万7500円】。