牛次郎の劇画原作入門になります。 昭和61年発行の書籍です。 ちなみに、ヤフー、メルカリともこの品物の出品は見当たらず、Amazonに一点見つけましたが、★★29800円★★の値段が付いていました。 かなりレアな本なのだと思います。 この本は自分が漫画原作の仕事を始めた頃に、勉強のため購入したものになります。 正直、この本が原作入門書として一番よく出来ており、まあ原作の入門書というのは元々数が少ないのですが、この後に出版されたものよりも良く出来ていると思います。 その一番の理由は、原作と劇画を同時進行で説明しているところにあるのではないでしょうか？　 劇画家の左近士諒さんの絵とストーリーが完全にマッチ。そう言っても過言ではないぐらい、しっかりした原作であり、絵であると感心させられたことを今でもはっきりと覚えています。この本を見て、慌ててそのパチンカー人別帳を手に入れたぐらいなのですから。 状態についてです。 正直、状態は芳しくありません。汚れ、傷み、ヤケ、三拍子揃っています。また出品するために画像に収めようと本を開いた時に、本が裂け気味になってしまいました。とってもいい本なのに……。ショックです。画像をご確認ください。 また、気になったところにラインを引いてしまっています。15箇所ぐらいあるでしょうか？　こちらも画像をご確認ください。 またページ上部などに折り目が付けられています。重要だと思ったところを折り込んでしまいました。5、6ページ折り込んだページがあると思います。こちらも画像をご確認ください。 実は、この自分も漫画原作の入門書を書かないかと誘いを受けたことのある人間なのですが、自分にはこれほどのものは書けないと思います。思うに、作品のリアリティ、そして何より、その台詞が活きている。そう感じるのです。 もちろん、他の方が書いた原作入門書にもすべて目を通しておりますが、牛次郎さんのこの入門書が一番だと思います。 と言ったわけで、『牛次郎の劇画原作入門』はいかがでしょうか？　とっても、とっても貴重な一冊だと思うのですが。 それでは、今回もお付き合いよろしくお願い致します。