無我 共箱あり 銘‐　横山大観 複製 【説明】 「無我」とは仏語で世の無常に己の存在を否定する 意がありますが、大観はそれを幼児の天真爛漫の 姿に見立てました。 くわい頭の童子が奈良時代のキョウケチのほうを ルーズにまとい、大人の草履を引きずっています。 また、あどけない顔はどこを見るでもなく、殆ど 呆然とあらぬ彼方を見つめています。 足元にはスミレが咲き、川辺では猫柳が春を待ち かねて蕾を膨らませ、何よりも河水のブルーが目 の覚めるような感覚を覚える作品。 「無我」は本来「どこにも我を見出すこと無く、我 は無い」という意味ですが、横山大観が描いた「無 我」には「禅的な悟りの境地」を童子で表現してい ます。 ゆるやかにゆっくりと春の気配の空気を漂わせる 川辺の背景には、柳の芽が生い茂りはじめ、「無我」 という作品に深みを与える工夫も見事です。 縦約170cm 横約63cm 軸約69.4cm エケコのプロフィールをご確認の上ご購入くださ いませ。 E