中国骨董　青磁神亭壺(せいじしんていこ) 三国時代 こちらは「青磁神亭壺」と呼ばれる、非常に珍しく芸術性の高い陶磁器です。 青磁特有の淡い青緑色の釉薬が施されており、古代中国や朝鮮半島の伝統的な青磁技法を彷彿とさせる美しい仕上がりとなっています。 
この壺の最大の特徴は、その複雑で立体的な装飾です。壺全体に神仙や仙人、楼閣、鳥や龍などのモチーフが精巧に彫り込まれ、まるで小さな神聖な世界が壺の表面に広がっているかのような印象を与えます。頂部には楼閣が立体的に造形され、細部までこだわった職人技が感じられます。 
青磁の釉薬は、焼成時に自然に生じる微妙な色ムラや貫入（釉薬のひび模様）が特徴で、長い年月を経たような風合いがアンティークとしての魅力を一層引き立てています。壺の形状は丸みを帯びた安定感のあるフォルムで、装飾の細やかさと相まって、存在感のある一品となっています。 サイズ: 高さ　40cm 胴径　23cm 重さ　4kg 【商品の状態について】 本品は長らく大切に保管・展示しておりましたが、 胴体部分（中ほど）の屋根に一部欠損がございます。 詳細は写真10にてご確認くださいませ。 何卒よろしくお願い申し上げます。 長年大切に収集してきた品を放出いたしますので、ご検討中の方はお早めにご連絡ください。 神亭壺について -------------------------------- 墳墓に副葬するための明器(めいき)で、被葬者の死後の生活に備えるための穀物倉、あるいは死者の魂の住みかと考えられています。 中国浙江(せっこう)省、江蘇(こうそ)省の３～４世紀の墓葬においてみられるもので、当時の中国の江南地方の豊かな物質生活と精神生活の双方が反映されています