※簡易的な額をおつけしますので、到着後すぐに飾れます。 『心を海に流したら』 彼はいつも、宇宙服を着ていた。 それは物理的なものではなく、目に見えない心の装甲だった。 地球の空気が、彼には少し濃すぎた。 人の声や目線、無言の期待が重力のように彼を圧迫した。 だから彼は、自分だけの宇宙服を身にまとった。 誰にも侵されない、沈黙と孤独の宇宙。 その中でだけ、彼はようやく呼吸ができた。 そんな彼が、ある夕暮れ、海辺に立っていた。 茜色の空と、静かな波が溶け合うその場所は、 彼にとって、世界と向き合える数少ない場所だった。 彼は海を見つめながら、心を少しずつ流していく。 それは涙ではなく、思考でもなく、 ただ「黄昏る」ことでしか表せない、感情のやわらかな放流だった。 「心を海に流す」というのは、 彼にとって、感情を沈めることでも、手放すことでもない。 ただそこに、そっと置いていくこと。 夜の海の色と混ざり合うように、自分を受け入れる儀式だった。 誰にも見えない宇宙服の内側で、 彼の中に、確かに何かが変わっていた。 それは「普通」にはなれないことへの諦めではなく、 「それでも、生きていく」ことへの小さな意欲だった。 そしてまた一歩、彼は海から離れ、 静かに日常へ戻っていった。 宇宙服はまだ着たままだったけれど、 その表面には、エネルギーが滲み出していた。 元自衛隊、8浪医学生の僕が描きました。 【Dalle】 医学部失敗（2014〜2015） 防衛大退校（2016） ひきこもり（2017〜2018） Fラン大中退(2019〜2022) 自動車学校中退 医学部再受験（2021/8/7～） 地方国立医大合格（2023） 【画材】 絵画の種類···その他 形式···その他 主題···その他 主な画材···マジックペン、ケント紙 大きさ…A4 （キーワード）帆船、イラスト、マジックペン、苦学生、絵画、デッサン、芸術、美術、船、自衛隊、海上自衛隊、海上保安庁、医学部、医学、学生、験担ぎ、受験、合格、鯨、マンタ、牛、猫、解剖学、宇宙、宇宙飛行士