あまりに有名なこの機種については当方の過去出品の説明をご覧ください。 https://jp.mercari.com/item/m80846494080 白銅（五十円玉の材質）をスライドの材質に採用した当時の最高級ラインナップは後にも先にもない素晴らしさで、私は物凄く興味を抱いて探求を重ねてきましたが651のナゾ「こんな重い楽器を誰もが吹けたのだろうか？」という疑問が、この「前期型」によって解けました。長い記事ですが中盤くらいから当出品の楽器についての解説です。 https://aiken-makiss.hatenablog.com/entry/20250227/1740620490 謎が解けて満足したので出品します（私はヒュッテルLoverなので）。機種刻印が当時の細管テナーとしては251、351、651と存在したために「YSL-」と「51」を流れ作業で刻印していて「6」を打つスペースがなくなって無理に書こうと断念した跡しかないですが、どこからどう見ても（材質、寸法仕上がりその他）これは651以外にあり得ません。何よりも響きは後期型同様に素晴らしく、そして後期型に比べて圧倒的にバランスが良く「吹きやすい」ヤマハの特徴もよく出ています。本当に良い楽器で、その後や今どきの細管テナーを圧倒する世界に認められた名機ならではのパフォーマンスを持っています。 とはいえ元のユーザーさんが使い込んでいるので傷や浅い凹み、ラッカーの剥げも随所にあり、さらに元のユーザーさんが手放した後この楽器は正体不明として雑な扱いを受け、その結果ついただろうベルの浅い凹みまであります（私の手元に来た時も本当に酷い扱いでした）。 しかしそれらの傷や凹みは演奏上になんら影響を及ぼすものではなく、当時の最高級、むちゃくちゃしっかり作られた楽器なので所謂ヘタレも全くなく、何よりスライドが白銅スライドシリーズでは最良クラスのスムーズさです。 この楽器による実際の音源は追ってコメントに上げておきます。本当はこんな値段で出すのは勿体ない（今どきの楽器よりはるかに良い響きにもかかわらず追随も素晴らしい）のですが、見た目が見た目ですし（ただし変な劣化はないです）、私も安く手に入れたので安くお譲りします。 上達を本気で目指したい方や名機651の響き、そしてハンドメイド時代のバランスの良さを試してみたい方にお勧めします！