2000年に発売された初代MM300となり、今回出品するものも2000年製造です。 武骨なダイバーですが、グランドセイコーでも実施されるザラツ研磨で仕上げられているため気品も感じます。 またムーブメントはGSなどを製造する雫石で製造され、高級機らしく振動数は28,800のハイビートとなっております。 今回出品するものは恐らく歴代MM300の中でも最も希少なモデルになるかと思います。理由につきましては、 ①手塗の夜光：当該SBDX001の初期モデルはなんと機械ではなく、職人による手作業で夜光が塗られています。そのためムラ等もあり、いい味を出しております。後期になると機械によって塗布され、のっぺりとし仕上げとなります。 ②夜光の色：当該初期モデルの夜光は白です。後期になると緑っぽくなっております。 ③３時位置のインデックス：現行モデルはISOに準拠すべく、夜光のインデックスを後付けで３時位置につけております。そもそも後付けなので、チャープターリングに切れ込みを入れなければならず、デザイン的にもスマートではない印象です。 ④６時位置のプロスペックスロゴ：蛇足かもしれませんが、初代には余計なロゴが入っておりません。 ⑤ダイヤシールドなし：現行モデルはダイヤシールド加工されていますが、この加工により研磨ができなくなります。よって修理時にはケース丸ごと交換となる可能性が高く、初代は通常通り研磨が施されます。 もっとも、現行モデルと比較して、サファイア風防でない点など、スペック上ではやや劣るかもしれまんが、デザインで言えば個人的には初代にして完成されていたかと思います。 状態につきましては、小傷等ございます。数年前にOHしたため正常に稼働しております。日差は特に感じられませんでしたが、使用する状態によって精度は変わるため、気にする方はOHをおすすめいたします。純正のベルトは質感が悪かったため処分しており、替わりに18,000円程するMILTATの高品質なものに交換しております。腕回りは17.5cmほどです。 説明書には若干のメモ書き込みございます。 【スペック】 直径44.3mm×厚さ14.6mm デュアルカーブガラス キャリバー8L35自動巻 ねじロック式りゅうず ワンピース構造 付属品...箱、冊子 SBDX017 SBDX023 SBDX025