琵琶形の中国骨董錠前２点です。 琵琶形で黄銅製、ボディーに龍や鳳凰が彫金され、裏に膨らみのある中国骨董錠前は比較的多く見られますが、出品の琵琶形は、彫金透かし彫りの珍しい錠前です。ボディーに透かし彫りで花鳥が、頭部には龍頭でしょうか、が装飾された中国骨董錠前２点です。琵琶形で花鳥模様もあまり見かけません。 黒っぽい一つは黄銅製（真鍮）で、外観から相応の経年が伺えます。汚れや緑錆、キズなどは否めません。実際に製作された年代は不明です。 白っぽい他方は若干の緑錆が見られ銅合金だと思いますが、汚れやキズなどは同様です。製作された年代は、黒っぽい錠前より後世だと思います。 また、板バネのロック機構は他の多くの錠前と変わらず、付属の鍵で解錠でき、施錠も問題ありません。他との違いは、施錠軸付の板バネ部にガイドがないため左右に動き、少し解錠しづらいかも分かりません。なお、鍵の材質はボディーと同じです。 鍵穴に鍵を奥まで差し込むとロックが外れ施錠軸が飛び出し、引き抜くとボディーと分離出来ます。施錠は、施錠軸先端が対向の穴を貫通するようにボディーに差し戻しますが、貫通させず施錠状態になった場合は、再度解錠し施錠仕直します。 大きさ（㌢）重さはおよそ次の通りです。 【黒っぽい錠前】 長さ１０．７、横幅４．１、厚み２．１／ 施錠域６．１×０．５、軸径０．３～０．４／ 重さ９１㌘／ 【鍵】 長さ７．９、横幅０．９／ 重さ８㌘／ 【白っぽい錠前】 長さ１１、横幅４．１、厚み２．５／ 施錠域６．３×０．５、軸径０．３～０．４／ 重さ１０９㌘／ 【鍵】 長さ７．９、横幅０．９／ 重さ９㌘／ 珍しい彫金透かし彫りされた琵琶形の中国骨董錠前２点です。経年は不明ですが、汚れやキズなどは否めませんが、解錠・施錠は問題ありません。琵琶形に花鳥の装飾も珍しいと思います。 コレクション以外にも、インテリア飾にされても面白いのではないでしょうか。