FEITのチェルシーブーツです。 主に本格オーダーメイドシューズに用いられる＂ハンドソーンウェルテッド製法＂で、全て麻糸での手縫いにより、職人が世界で60足のみ丹念に作り上げています。 ＂セミコードバン＂と呼ばれる、イタリアでじっくりとベジタブルタンニンのみで鞣された、コードバン層を含む希少なフルグレインホースバットの一枚革を、惜しげもなく丸ごと使用しています。 もっちりとした肉厚なホースバットは繊維が高密度で丈夫なため少し硬いのですが、オイルを芯まで浸透させる＂バケッタ製法＂により、非常に柔らかく滑らかな表情に仕上げています。 その上質なレザーを最大限に引き立たせる、余計な繋ぎ目が一切ない＂ホールカット＂という仕様の立体的なアッパーにより、足と一体化するように馴染みながら味わい深いエイジングを楽しめます。 さらに天然ゴムのサイドゴアとVibramのタンクソールにより、スニーカーのような履きやすさとハードな耐久性も兼ね備えたデザインです。 製法から素材まで職人のこだわりが詰まった、シンプルながら存在感のある、ノームコアと呼ぶに相応しい一生モノの作品です。 購入額は760ドルで、当時のレート＋関税＋送料の合計で約170000円でしたが、ほとんど着用せず保管しておりました。 サイズは国内ではどのショップも取り扱いがなかった希少な45で、FEITならではの若干小さめなサイズ感のため、素足が28.5cmで甲幅広めの当方は靴下を履いて丁度よいと感じました。